マイナス評価に繋がる資格?
一般に就職に有利になるとされている資格ですが、種類によってはそれがむしろ就職のときの邪魔になってしまうこともあります。
例えば全く就職の経験がないのに取得している資格がやたらと多かったりする場合はどうでしょうか。
しかもそれでいて取得してある資格が、簿記、医療事務、ボールペン字、あん摩マッサージ、ネイリスト、ライフカラーカウンセラー…などといったまるでそれぞれの資格に共通点がないような場合です。
おそらく本人としては、うまく自分の希望の職につくことができないため、一つでも多く合格ができそうな資格をとってきたという努力を示したのではないかと思いますが、あまりにも数が多すぎる資格はむしろ企業にとって採りたいと思わせる魅力を損なわせてしまうこともあります。
資格が就職に有利というのは、つきつめれば改めて企業側が一から細かい内容を教えなくても最初から業務をこなしてくれることを期待しているためです。
企業側にとっては教えるための時間を短縮できる分、教育係の人件費が受くので「この人はお得だ!」と思い、それが有利なる理由というわけです。
なのでいくらたくさんの資格を取得していたとしても、それがその企業の業務内容と直結しないような資格ばかりであれば、努力するという姿勢は認められても仕事上でよい人材と思えるような評価につなげることはできません。
ですので、もしたくさんの資格を取得している場合にはその企業の業務内容に近いものだけをピックアップして、他はあえて空欄にしておくくらいのテクニックを使った方がよいかもしれません。
また、簡単にとることのできない難関資格も時に就職に邪魔になることがあります。
MBAやTOEIC900点といった、日本においては高い知能が必要とされるものの、それで排他的な業務が何かできるわけではないというような資格です。
しかも資格取得のために20代全てを勉強に費やしてきた社会人経験のない人の場合はさらに厳しいでしょう。
本人の人間性にもよりますが、そのようなタイプの人を社内に入れたら社内で既に働く人を見下して肝心の仕事ができないのではないかというような印象を与えてしまうからです。