ノート

税理士

税理士とは

税理士とは個人や法人の税務に関することをプロの立場からサポートする人で、専門の資格が必要です。

私たちの日常には、商品を購入することで生じる消費税、土地や家屋を所有する人に、固定資産の価値をもとに算定した固定資産税、個人の所得に対して一定の割合を課せる所得税など、あらゆる場面で税金は発生します。税金の仕組みは非常にわかりにくく複雑です。知識のない物や慣れない個人や法人が行うと膨大な労力と時間がかかります。
税理士の仕事を具体的にまとめると「税務代理」「税務書類の作成」「税務相談」の3つです。
税務代理とは、納税者の代理で税金の申告を行う業務。
税務書類の作成とは、決算書や試算表など経営財務に関する書類作成。
税務相談とは、節税や相続税対策をはじめとしたクライアントの税に関する相談に対して、解決策の提案やサポートをする業務です。
これらは全て、税理士資格を持つ者のみができる“独占業務”です。
業務にミスがあり、結果として脱税や申告漏れとなった場合には、税理士だけでなくクライアントも社会的信頼を失います。
税理士は常に正しい知識を持ち、間違いのない的確な業務が必要となるシビアな仕事なのです。

税理士の試験と難易度

税理士になるためには国税庁によって行われている「税理士試験」に合格しなければなりません。
試験の具体的な内容は会計学に属する科目(簿記論、財務諸表論)の2科目と、税法に属する科目(所得税法、法人税法、相続税法、消費税法、事業税、国税徴収法、酒税法、住民税、固定資産税)から選択した3科目の合計5科目で合格する必要があります。
国税庁が発表した平成29年度の税理士試験の結果では、どの科目も合格率は10%~20%前後で、試験が非常に難しいことがわかります。実際、専門性の高い試験であり最低でも2年以上の勉強が必要です。

税理士試験では、5科目全てが60%以上の得点を取った時に試験合格となるのですが、“同時に合格しなければならない“というわけではありません。ここ20年の間に同時に一発合格した者は数えるほどしかおらず、不可能に近いと言われるほど難しいのが現実です。
1年ごとに1科目や2科目ずつ合格を勝ち取ることを目指して何年もかけて合格を目指すのが一般的とされています。
試験自体は難しいのは間違いありませんが、長期的なスパンで計画を立てて勉強を続ければ十分に合格の可能性はあります。

まとめ

税理士試験に合格することで税理士になれます。
無償・優勝問わず、資格を持つ者にのみ「税務代理」「税務書類の作成」「税務相談」の3つが行える独占業務です。

こうした税理士として働くためには税理士事務所に就職することが経験として必要です。
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